公開日 2026.06.24 更新日 2026.06.24

退職代行はアルバイト・パートでも利用可能!費用相場と注意点を解説

アルバイトやパートを辞めたいと思っていても、店長に言い出せない、強く引き止められそうで怖いと悩む方は少なくありません。

退職代行は、正社員だけでなく学生アルバイトやパート勤務の方でも利用できるサービスで、職場と直接やり取りせず退職を進められる可能性があります。

一方で、費用や業者の種類、即日退職の可否、未成年利用時の同意書など、事前に確認すべき点もあります。

本記事では、アルバイト・パートが退職代行を使える理由から、失敗しないための注意点、依頼後の流れまでを解説します。

辞めづらい状況を抱えている方は、無断欠勤を選ぶ前に、安心して退職するための判断材料としてぜひ参考にしてみてください。

目次

アルバイト・パートでも退職代行は利用できる?

アルバイトやパートであっても、正社員と同じように退職代行サービスを利用して退職することは可能です。

店長に直接言い出しにくい、シフトの都合で引き止められそう、職場の人間関係がつらいなど、退職時の悩みは雇用形態に関係なく起こります。

ここでは、即日退職の可能性や正社員とのルールの違いを解説します。

バイトやパートでも即日退職できる可能性がある

アルバイトやパートでも、状況によっては即日退職に近い形で辞められる可能性があります

退職代行業者が本人の代わりに退職の意思を伝えることで、その日以降の出勤を避けられるケースがあるためです。

ただし、契約期間の定めがある場合は、退職の進め方に注意が必要です。

無期雇用であれば、原則として民法上2週間前の申し出で退職できると考えられます。

一方で、有期雇用の場合は、やむを得ない理由の有無や契約内容が関係することがあります。

即日退職を希望する場合は、勤務条件や契約書を確認したうえで、退職代行業者へ相談しましょう。

正社員との違いとアルバイトの退職ルール

アルバイトやパートの退職は、正社員よりも簡単だと思われがちですが、基本的な退職ルールは同じように確認が必要です。

本人が退職の意思を示せば退職手続きを進められる一方で、雇用契約の内容によって退職までの流れが変わる場合があります。

たとえば、1か月ごとのシフト制や短期契約で働いている場合、契約期間中の退職として扱われることがあります。

このような場合8割は、契約書や就業規則に記載された退職手続きを確認しておくことが大切です。

無断で辞めるのではなく、退職代行を通じて意思を正式に伝えることで、トラブルを避けやすくなります。

アルバイトが退職代行を利用するメリット

アルバイトが退職代行を利用する大きなメリットは、職場と直接やり取りする精神的な負担を減らせる点です。

店長や責任者に退職を言い出しづらい場合や、強く引き止められそうな場合でも、第三者を通して意思を伝えられます。

ここでは、直接連絡を避けられる点、バックレを防げる点、有給休暇を消化できる可能性について解説します。

店長や責任者と直接やり取りせずに辞められる

退職代行を利用する最大のメリットは、店長や責任者と直接やり取りせずに退職の意思を伝えられることです。

人手不足の職場や上下関係が強い店舗では、退職を切り出しても強く引き止められることがあります。

「今辞められると困る」「次の人が決まるまで来てほしい」と言われ、断りきれずに働き続けてしまう方も少なくありません。

退職代行を使えば、こうしたやり取りを業者が代わりに行うため、本人が直接説明する手間を省けます。

精神的な負担を抑えながら、退職の意思を明確に伝えられる点は大きな利点です。

特に職場へ行くこと自体がつらい場合や、責任者と話すことに強い不安がある場合に役立ちます。

バックレ(無断欠勤)によるトラブルを回避

退職代行を利用すれば、アルバイト先に何も伝えず出勤しなくなる、いわゆるバックレを避けやすくなります。

無断欠勤で辞めてしまうと、店舗から何度も連絡が来たり、給与の支払い確認や貸与物の返却でトラブルになったりするかもしれません。

退職代行を通じて退職意思を伝えれば、無断欠勤ではなく正式な退職の連絡として扱われやすくなります。

返却物や最終給与の確認もあわせて依頼できるため、後日のやり取りを整理しやすい点もメリットです。

急に出勤できなくなった場合でも、バックレを選ぶ前に退職代行へ相談する価値があります。

アルバイトでも有給休暇を消化して退職可能

アルバイトやパートでも、条件を満たしていれば有給休暇を取得してから退職できる可能性があります

有給休暇は正社員だけの制度ではなく、一定期間継続して勤務し、所定の出勤日数を満たした労働者に認められる権利です。

一般的には、同じ職場で6か月以上働き、全労働日の8割以上出勤していることが付与条件の目安になります。

退職代行を利用する場合でも、有給消化の希望を会社へ伝えてもらえます。

ただし、実際に取得できる日数や消化方法は勤務実績や会社の管理状況によって異なる点にはご留意ください。

退職代行を利用するデメリットと注意点

退職代行は、アルバイトやパートが職場と直接やり取りせずに辞めたいときに便利な方法です。

一方で、業者選びや費用、貸与物の返却などを確認しないまま利用すると、思わぬトラブルにつながる可能性があります。

ここでは、利用前に押さえておきたい注意点を3つに分けて解説します。

悪質な非弁業者を選ぶと失敗する危険性がある

退職代行を利用する際は、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。

弁護士ではない業者が、会社との交渉や請求対応など法律上制限される行為を行うと、非弁行為にあたるおそれがあります。

そのような業者に依頼すると、退職の意思が正しく伝わらなかったり、トラブル発生時に十分な対応を受けられなかったりすることが考えられます。

また、連絡が遅い、追加費用の説明が不十分、口コミが極端に悪い業者にも注意が必要です。

不安がある場合は、弁護士法人や労働組合が運営するサービスなど、対応範囲が明確な業者を選びましょう。

料金だけで判断せず、実績やサポート内容、相談時の説明の分かりやすさを確認することが大切です。

サービス利用のための代行料金(費用)がかかる

退職代行を利用する場合、サービス料金が発生します。

自分で退職を伝えれば費用はかかりませんが、退職代行では業者が本人の代わりに連絡や意思伝達を行うため、その分の費用を負担する必要があります。

料金は、民間業者や労働組合運営のサービスで2万~3万円程度、弁護士法人では5万~10万円ほどが一つの目安です。

学生や短期バイトの方にとっては、決して安い金額ではないかもしれません。

ただし、直接やり取りせずに退職できる安心感や、精神的負担を減らせるメリットは大きいと感じる方もいます。

依頼前には、基本料金に何が含まれているか、追加費用の有無、返金保証の条件を確認しましょう

制服や店舗の鍵など貸与物の郵送返却が必須

退職代行を利用する場合でも、制服や店舗の鍵、名札、社員証など会社から借りている物は必ず返却する必要があります。

貸与物を持ち帰ったまま退職すると、後日会社から返却を求められたり、紛失時に損害賠償を請求されたりするかもしれません。

特に店舗の鍵やセキュリティに関わる物は、返却が遅れると大きなトラブルになりやすいため注意が必要です。

退職代行業者から返却方法を案内されたら、指定どおりに郵送で返却しましょう。

制服はクリーニングが必要か、名札や書類も同封するかなども確認しておくと行き違いを防げます。

給与の振込や退職手続きにも関係するため、貸与物の返却は早めに済ませましょう

未成年(高校生等)の利用は親の同意書が必要

18歳未満の方は、退職代行サービスの契約に親権者の同意が必要になる場合があります

退職代行は契約を伴うサービスであり、未成年者が単独で申し込むと、後から契約の有効性が問題になる可能性があるためです。

「親に知られずに辞めたい」と考える方もいますが、同意なしでは、サービスを利用できない場合があります。

高校生の場合は、保護者への説明や学校生活への影響も含めて慎重に判断する姿勢が重要です。

利用前には、未成年でも対応可能か、どのような同意書が必要かを業者に確認しましょう。

なお、18歳以上でも、業者の規約や学校・家庭の事情により保護者確認を求められることがあります。

アルバイト向け退職代行業者の種類と料金相場

アルバイトやパートが退職代行を利用する場合、業者の種類によって料金や対応できる範囲が異なります。

費用を抑えて退職の意思を伝えたいのか、有給取得や会社との交渉まで任せたいのか、未払い給与など法的対応が必要なのかで適した依頼先は変わるものです。

ここでは、それぞれの料金相場と特徴を解説します。

民間企業運営

民間企業が運営する退職代行サービスは、2万~3万円程度で利用できることが多く、費用を抑えたいアルバイトやパートに選ばれやすいサービスです。

主な対応内容は、本人に代わって退職の意思を職場へ伝えることです。

店長や責任者に直接言い出せない方でも、申し込み後にスピーディーに連絡してもらえる点は大きな安心材料になります。

一方で、未払い給与の請求や有給取得に関する交渉など、法律上の交渉行為は行えません。

職場との大きなトラブルがなく、とにかく退職の意思を伝えてほしい場合に向いています。

労働組合運営

労働組合が運営する退職代行サービスは、2万5千~3万円程度が相場で、費用と対応力のバランスを重視したい方に向いています。

労働組合には団体交渉権があるため、退職意思の伝達だけでなく、有給休暇の取得や退職日の調整などについて会社側と交渉できる点が特徴です。

店長に強く引き止められそうな場合や、シフトの都合を理由に辞めさせてもらえない不安がある場合にも心強い選択肢になります。

民間企業より対応範囲が広く、弁護士法人より費用を抑えやすい点もメリットです。

ただし、損害賠償請求や未払い賃金の法的請求など、複雑な法律問題には対応できない場合があります。

弁護士法人運営

弁護士法人が運営する退職代行サービスは、5万~10万円程度と費用は高めですが、法律問題に強い点が大きな特徴です。

未払い給与や残業代の請求、損害賠償請求への対応、会社からの不当な脅しへの反論など、一般の退職代行業者では扱いにくい問題も相談できます。

弁護士は本人の代理人として法的交渉ができるため、ブラックバイトのようにトラブルが深刻な場合には有力な選択肢です。

費用だけを見ると負担に感じるかもしれませんが、法的リスクを抱えたまま退職する不安を減らせます。

退職に加えて金銭請求や損害賠償への対応が必要な場合は、弁護士法人を検討しましょう。

アルバイトが退職代行を依頼してから辞めるまでの流れ

アルバイトが退職代行を使って辞める流れは、相談、見積もり確認、支払い、勤務先への連絡、退職書類の受け取りという順で進むのが一般的です。

本人が店長や責任者へ直接退職を伝える必要がないため、気まずさや強い引き止めを避けやすくなります。

以下で、依頼してから辞めるまでの各手順を解説します。

LINEやメールで無料相談し退職希望日を伝える

退職代行を利用する際は、まずLINEやメールで無料相談を行い、現在の状況と退職希望日を伝えます。

相談では、勤務先名、雇用形態、出勤したくない日、有給の有無、貸与物の状況などを確認されることが一般的です。

「本当に辞められるのか」と不安な段階でも、相談だけなら契約前に質問できるため、気になる点を整理して聞いておきましょう。

アルバイトやパートの退職に慣れた業者であれば、どのように進めるべきか具体的に案内してくれます。

退職希望日は、出勤したくない日や最終出勤日にしたい日を正直に伝えて問題ありません。

見積もり内容に納得したら依頼費用を決済する

相談後、サービス内容と見積もりに納得できたら依頼費用を支払います。

料金は、業者の種類、即日対応の有無、追加サポートの内容によって変わるため、契約前に細かく確認することが大切です。

基本料金だけで退職完了まで対応してもらえるのか、追加費用が発生する条件はあるのか、返金保証はあるのかを必ず確認しましょう。

支払い方法は、銀行振込やクレジットカード決済などが一般的です。

支払い後はキャンセルや返金が難しい場合もあるため、不明点を残したまま契約しないよう注意が必要です。

代行業者が勤務先へ退職の意思を通知する

決済が完了すると、退職代行業者が本人に代わって勤務先へ連絡し、退職の意思を伝えます。

本人が店長や責任者へ電話する必要がないため、直接話すことに強い不安がある方でも進めやすい手順です。

業者は退職希望日、今後出勤しない意思、必要書類の送付依頼などをまとめて伝えます。

有給休暇を使いたい場合や、未払い給与の確認をしたい場合も、対応範囲内であればあわせて伝達してもらえます。

連絡後は、職場の反応や手続きの進捗について報告を受ける流れが一般的です。

自分で言いにくい内容を整理して伝えてもらえるため、退職時の精神的負担を大きく減らせます。

自宅で離職票などの退職書類を受け取り手続き完了

勤務先への連絡が終わった後は、退職書類の受け取りや貸与物の返却を進めます。

離職票、源泉徴収票、雇用保険被保険者証などが必要な場合は、自宅へ郵送してもらうよう依頼するのが一般的です。

会社へ直接出向かなくても、郵送で手続きを完了できるケースが多いため、職場に戻りたくない方でも安心しやすいでしょう。

制服、店舗の鍵、名札などの貸与物は、指定された方法で返却します。

追跡できる郵送方法を使い、発送控えを保管しておくと、後日のトラブル防止になります。

書類が届かない場合は、退職代行業者を通じて会社に確認してもらいましょう。

まとめ:アルバイト・パートが退職代行を利用する際のポイント

アルバイトやパートでも、退職代行を利用して職場へ退職の意思を伝えることは可能です。

店長や責任者と直接話す必要がないため、引き止めや人間関係のストレスを避けながら、退職手続きを進められます。

ただし、費用相場は業者の種類によって異なり、民間企業、労働組合、弁護士法人では対応できる範囲にも違いがあります。

未払い給与や損害賠償の脅しなど法的な問題がある場合は、弁護士対応のサービスを検討すると安心です。

無断欠勤で悩みを大きくする前に、契約内容と料金、口コミを確認し、自分の状況に合う退職方法を選びましょう。

次の環境へ進むためにも、まずは信頼できる窓口へ相談し、早めに動き出すことが大切です。

退職代行ガーディアンは、25年を超える労働組合運営を通じて培ったノウハウで、安全・安心な退職を実現するサービスです。
当組合では、退職代行に関するお悩みを抱えている方に向けて、LINE相談窓口を設置しています。

弁護士提携の退職代行が安全なのかどうか知りたい方は、お気軽にご相談ください。
専門のスタッフが、適法かつ安全な退職の方法をご案内します。

アルバイトやパートを辞めたいと思っていても、店長に言い出せない、強く引き止められそうで怖いと悩む方は少なくありません。

退職代行は、正社員だけでなく学生アルバイトやパート勤務の方でも利用できるサービスで、職場と直接やり取りせず退職を進められる可能性があります。

一方で、費用や業者の種類、即日退職の可否、未成年利用時の同意書など、事前に確認すべき点もあります。

本記事では、アルバイト・パートが退職代行を使える理由から、失敗しないための注意点、依頼後の流れまでを解説します。

辞めづらい状況を抱えている方は、無断欠勤を選ぶ前に、安心して退職するための判断材料としてぜひ参考にしてみてください。

アルバイト・パートでも退職代行は利用できる?

アルバイトやパートであっても、正社員と同じように退職代行サービスを利用して退職することは可能です。

店長に直接言い出しにくい、シフトの都合で引き止められそう、職場の人間関係がつらいなど、退職時の悩みは雇用形態に関係なく起こります。

ここでは、即日退職の可能性や正社員とのルールの違いを解説します。

バイトやパートでも即日退職できる可能性がある

アルバイトやパートでも、状況によっては即日退職に近い形で辞められる可能性があります。

退職代行業者が本人の代わりに退職の意思を伝えることで、その日以降の出勤を避けられるケースがあるためです。

ただし、契約期間の定めがある場合は、退職の進め方に注意が必要です。

無期雇用であれば、原則として民法上2週間前の申し出で退職できると考えられます。

一方で、有期雇用の場合は、やむを得ない理由の有無や契約内容が関係することがあります。

即日退職を希望する場合は、勤務条件や契約書を確認したうえで、退職代行業者へ相談しましょう。

正社員との違いとアルバイトの退職ルール

アルバイトやパートの退職は、正社員よりも簡単だと思われがちですが、基本的な退職ルールは同じように確認が必要です。

本人が退職の意思を示せば退職手続きを進められる一方で、雇用契約の内容によって退職までの流れが変わる場合があります。

たとえば、1か月ごとのシフト制や短期契約で働いている場合、契約期間中の退職として扱われることがあります。

このような場合8割は、契約書や就業規則に記載された退職手続きを確認しておくことが大切です。

無断で辞めるのではなく、退職代行を通じて意思を正式に伝えることで、トラブルを避けやすくなります。

アルバイトが退職代行を利用するメリット

アルバイトが退職代行を利用する大きなメリットは、職場と直接やり取りする精神的な負担を減らせる点です。

店長や責任者に退職を言い出しづらい場合や、強く引き止められそうな場合でも、第三者を通して意思を伝えられます。

ここでは、直接連絡を避けられる点、バックレを防げる点、有給休暇を消化できる可能性について解説します。

店長や責任者と直接やり取りせずに辞められる

退職代行を利用する最大のメリットは、店長や責任者と直接やり取りせずに退職の意思を伝えられることです。

人手不足の職場や上下関係が強い店舗では、退職を切り出しても強く引き止められることがあります。

「今辞められると困る」「次の人が決まるまで来てほしい」と言われ、断りきれずに働き続けてしまう方も少なくありません。

退職代行を使えば、こうしたやり取りを業者が代わりに行うため、本人が直接説明する手間を省けます。

精神的な負担を抑えながら、退職の意思を明確に伝えられる点は大きな利点です。

特に職場へ行くこと自体がつらい場合や、責任者と話すことに強い不安がある場合に役立ちます。

バックレ(無断欠勤)によるトラブルを回避

退職代行を利用すれば、アルバイト先に何も伝えず出勤しなくなる、いわゆるバックレを避けやすくなります。

無断欠勤で辞めてしまうと、店舗から何度も連絡が来たり、給与の支払い確認や貸与物の返却でトラブルになったりするかもしれません。

退職代行を通じて退職意思を伝えれば、無断欠勤ではなく正式な退職の連絡として扱われやすくなります。

返却物や最終給与の確認もあわせて依頼できるため、後日のやり取りを整理しやすい点もメリットです。

急に出勤できなくなった場合でも、バックレを選ぶ前に退職代行へ相談する価値があります。

アルバイトでも有給休暇を消化して退職可能

アルバイトやパートでも、条件を満たしていれば有給休暇を取得してから退職できる可能性があります。

有給休暇は正社員だけの制度ではなく、一定期間継続して勤務し、所定の出勤日数を満たした労働者に認められる権利です。

一般的には、同じ職場で6か月以上働き、全労働日の8割以上出勤していることが付与条件の目安になります。

退職代行を利用する場合でも、有給消化の希望を会社へ伝えてもらえます。

ただし、実際に取得できる日数や消化方法は勤務実績や会社の管理状況によって異なる点にはご留意ください。

退職代行を利用するデメリットと注意点

退職代行は、アルバイトやパートが職場と直接やり取りせずに辞めたいときに便利な方法です。

一方で、業者選びや費用、貸与物の返却などを確認しないまま利用すると、思わぬトラブルにつながる可能性があります。

ここでは、利用前に押さえておきたい注意点を3つに分けて解説します。

悪質な非弁業者を選ぶと失敗する危険性がある

退職代行を利用する際は、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。

弁護士ではない業者が、会社との交渉や請求対応など法律上制限される行為を行うと、非弁行為にあたるおそれがあります。

そのような業者に依頼すると、退職の意思が正しく伝わらなかったり、トラブル発生時に十分な対応を受けられなかったりすることが考えられます。

また、連絡が遅い、追加費用の説明が不十分、口コミが極端に悪い業者にも注意が必要です。

不安がある場合は、弁護士法人や労働組合が運営するサービスなど、対応範囲が明確な業者を選びましょう。

料金だけで判断せず、実績やサポート内容、相談時の説明の分かりやすさを確認することが大切です。

サービス利用のための代行料金(費用)がかかる

退職代行を利用する場合、サービス料金が発生します。

自分で退職を伝えれば費用はかかりませんが、退職代行では業者が本人の代わりに連絡や意思伝達を行うため、その分の費用を負担する必要があります。

料金は、民間業者や労働組合運営のサービスで2万~3万円程度、弁護士法人では5万~10万円ほどが一つの目安です。

学生や短期バイトの方にとっては、決して安い金額ではないかもしれません。

ただし、直接やり取りせずに退職できる安心感や、精神的負担を減らせるメリットは大きいと感じる方もいます。

依頼前には、基本料金に何が含まれているか、追加費用の有無、返金保証の条件を確認しましょう。

制服や店舗の鍵など貸与物の郵送返却が必須

退職代行を利用する場合でも、制服や店舗の鍵、名札、社員証など会社から借りている物は必ず返却する必要があります。

貸与物を持ち帰ったまま退職すると、後日会社から返却を求められたり、紛失時に損害賠償を請求されたりするかもしれません。

特に店舗の鍵やセキュリティに関わる物は、返却が遅れると大きなトラブルになりやすいため注意が必要です。

退職代行業者から返却方法を案内されたら、指定どおりに郵送で返却しましょう。

制服はクリーニングが必要か、名札や書類も同封するかなども確認しておくと行き違いを防げます。

給与の振込や退職手続きにも関係するため、貸与物の返却は早めに済ませましょう。

未成年(高校生等)の利用は親の同意書が必要

18歳未満の方は、退職代行サービスの契約に親権者の同意が必要になる場合があります。

退職代行は契約を伴うサービスであり、未成年者が単独で申し込むと、後から契約の有効性が問題になる可能性があるためです。

「親に知られずに辞めたい」と考える方もいますが、同意なしでは、サービスを利用できない場合があります。

高校生の場合は、保護者への説明や学校生活への影響も含めて慎重に判断する姿勢が重要です。

利用前には、未成年でも対応可能か、どのような同意書が必要かを業者に確認しましょう。

なお、18歳以上でも、業者の規約や学校・家庭の事情により保護者確認を求められることがあります。

アルバイト向け退職代行業者の種類と料金相場

アルバイトやパートが退職代行を利用する場合、業者の種類によって料金や対応できる範囲が異なります。

費用を抑えて退職の意思を伝えたいのか、有給取得や会社との交渉まで任せたいのか、未払い給与など法的対応が必要なのかで適した依頼先は変わるものです。

ここでは、それぞれの料金相場と特徴を解説します。

民間企業運営

民間企業が運営する退職代行サービスは、2万~3万円程度で利用できることが多く、費用を抑えたいアルバイトやパートに選ばれやすいサービスです。

主な対応内容は、本人に代わって退職の意思を職場へ伝えることです。

店長や責任者に直接言い出せない方でも、申し込み後にスピーディーに連絡してもらえる点は大きな安心材料になります。

一方で、未払い給与の請求や有給取得に関する交渉など、法律上の交渉行為は行えません。

職場との大きなトラブルがなく、とにかく退職の意思を伝えてほしい場合に向いています。

労働組合運営

労働組合が運営する退職代行サービスは、2万5千~3万円程度が相場で、費用と対応力のバランスを重視したい方に向いています。

労働組合には団体交渉権があるため、退職意思の伝達だけでなく、有給休暇の取得や退職日の調整などについて会社側と交渉できる点が特徴です。

店長に強く引き止められそうな場合や、シフトの都合を理由に辞めさせてもらえない不安がある場合にも心強い選択肢になります。

民間企業より対応範囲が広く、弁護士法人より費用を抑えやすい点もメリットです。

ただし、損害賠償請求や未払い賃金の法的請求など、複雑な法律問題には対応できない場合があります。

弁護士法人運営

弁護士法人が運営する退職代行サービスは、5万~10万円程度と費用は高めですが、法律問題に強い点が大きな特徴です。

未払い給与や残業代の請求、損害賠償請求への対応、会社からの不当な脅しへの反論など、一般の退職代行業者では扱いにくい問題も相談できます。

弁護士は本人の代理人として法的交渉ができるため、ブラックバイトのようにトラブルが深刻な場合には有力な選択肢です。

費用だけを見ると負担に感じるかもしれませんが、法的リスクを抱えたまま退職する不安を減らせます。

退職に加えて金銭請求や損害賠償への対応が必要な場合は、弁護士法人を検討しましょう。

アルバイトが退職代行を依頼してから辞めるまでの流れ

アルバイトが退職代行を使って辞める流れは、相談、見積もり確認、支払い、勤務先への連絡、退職書類の受け取りという順で進むのが一般的です。

本人が店長や責任者へ直接退職を伝える必要がないため、気まずさや強い引き止めを避けやすくなります。

以下で、依頼してから辞めるまでの各手順を解説します。

LINEやメールで無料相談し退職希望日を伝える

退職代行を利用する際は、まずLINEやメールで無料相談を行い、現在の状況と退職希望日を伝えます。

相談では、勤務先名、雇用形態、出勤したくない日、有給の有無、貸与物の状況などを確認されることが一般的です。

「本当に辞められるのか」と不安な段階でも、相談だけなら契約前に質問できるため、気になる点を整理して聞いておきましょう。

アルバイトやパートの退職に慣れた業者であれば、どのように進めるべきか具体的に案内してくれます。

退職希望日は、出勤したくない日や最終出勤日にしたい日を正直に伝えて問題ありません。

見積もり内容に納得したら依頼費用を決済する

相談後、サービス内容と見積もりに納得できたら依頼費用を支払います。

料金は、業者の種類、即日対応の有無、追加サポートの内容によって変わるため、契約前に細かく確認することが大切です。

基本料金だけで退職完了まで対応してもらえるのか、追加費用が発生する条件はあるのか、返金保証はあるのかを必ず確認しましょう。

支払い方法は、銀行振込やクレジットカード決済などが一般的です。

支払い後はキャンセルや返金が難しい場合もあるため、不明点を残したまま契約しないよう注意が必要です。

代行業者が勤務先へ退職の意思を通知する

決済が完了すると、退職代行業者が本人に代わって勤務先へ連絡し、退職の意思を伝えます。

本人が店長や責任者へ電話する必要がないため、直接話すことに強い不安がある方でも進めやすい手順です。

業者は退職希望日、今後出勤しない意思、必要書類の送付依頼などをまとめて伝えます。

有給休暇を使いたい場合や、未払い給与の確認をしたい場合も、対応範囲内であればあわせて伝達してもらえます。

連絡後は、職場の反応や手続きの進捗について報告を受ける流れが一般的です。

自分で言いにくい内容を整理して伝えてもらえるため、退職時の精神的負担を大きく減らせます。

自宅で離職票などの退職書類を受け取り手続き完了

勤務先への連絡が終わった後は、退職書類の受け取りや貸与物の返却を進めます。

離職票、源泉徴収票、雇用保険被保険者証などが必要な場合は、自宅へ郵送してもらうよう依頼するのが一般的です。

会社へ直接出向かなくても、郵送で手続きを完了できるケースが多いため、職場に戻りたくない方でも安心しやすいでしょう。

制服、店舗の鍵、名札などの貸与物は、指定された方法で返却します。

追跡できる郵送方法を使い、発送控えを保管しておくと、後日のトラブル防止になります。

書類が届かない場合は、退職代行業者を通じて会社に確認してもらいましょう。

まとめ:アルバイト・パートが退職代行を利用する際のポイント

アルバイトやパートでも、退職代行を利用して職場へ退職の意思を伝えることは可能です。

店長や責任者と直接話す必要がないため、引き止めや人間関係のストレスを避けながら、退職手続きを進められます。

ただし、費用相場は業者の種類によって異なり、民間企業、労働組合、弁護士法人では対応できる範囲にも違いがあります。

未払い給与や損害賠償の脅しなど法的な問題がある場合は、弁護士対応のサービスを検討すると安心です。

無断欠勤で悩みを大きくする前に、契約内容と料金、口コミを確認し、自分の状況に合う退職方法を選びましょう。

次の環境へ進むためにも、まずは信頼できる窓口へ相談し、早めに動き出すことが大切です。

退職代行ガーディアンは、25年を超える労働組合運営を通じて培ったノウハウで、安全・安心な退職を実現するサービスです。
当組合では、退職代行に関するお悩みを抱えている方に向けて、LINE相談窓口を設置しています。

弁護士提携の退職代行が安全なのかどうか知りたい方は、お気軽にご相談ください。
専門のスタッフが、適法かつ安全な退職の方法をご案内します。

この記事の監修者

長谷川 義人

東京労働経済組合
労働組合代表

プロフィール

高校を3ヶ月で中退しフリーターとなる。その後、20歳で定時制高校に通い25歳で定時制大学を卒業。
Tech系ITベンチャー企業にてBtoB営業からキャリアをスタートし、独立して代表として経営まで幅広く経験。
現在は「令和ならではの労働問題解決」に取り組むため、労働組合法人東京労働経済組合の代表に就任。
適法運営を徹底する退職代行サービス「退職代行ガーディアン」を運営し、日本の退職問題の改善と人材の最適配置を支える新たな社会インフラの確立に取り組む。
違法な退職代行が横行する業界の健全化にも力を入れており、労働者が安心して「次の一歩」を踏み出せる社会の実現を目指している。

東京労働経済組合 SNSアカウント

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