あなたはさとり世代?Vol.③

あなたはさとり世代?Vol.③-仕事を辞める理由と価値観-

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さとり世代についてVol.1では、「さとり世代の特徴と世代層」をVol.2では「さとり世代の仕事観とトリセツ」をお話しました。
今回はさとり世代の仕事を辞める時の理由や価値観。また仕事上で起きる摩擦やギャップについて書いています。
まだVol.1・2を見ていない人は「ゆとり世代」についてより理解しやすくなりますので是非、見てきてください。
あなたはさとり世代?Vol.①
あなたはさとり世代?Vol.②

さとり世代が仕事を辞める理由と価値観?

「ゆとり世代は・・さとり世代は・・」というネガティブなセリフとして聞こえてきます。近年では、さとり世代の離職率の高さや、働く期間の短さに悩んでいる人も多いようです。

「今の若者はすぐに退職してしまう」「会社を転々としている」など、だらしなく、物事が続かないようなイメージを持っている方もいらっしゃると思います。
ですが、そこにはしっかりとした理由がある場合も多いのです。
上の世代がさとり世代との間でジェネレーションギャップの差を感じて付き合いづらいと感じるように、さとり世代も同じくジェネレーションギャップを感じているのです。

会社に入って一生懸命仕事を頑張っているのに、当たり前のように残業をさせられたり、飲み会や会社行事も参加意思を確認せずに決まっていく、終業時間外も業務をさせたり、仕事の事を考えさせようとする、そして体育会系バリバリの上下関係。
人権も自由も無視するようなパワハラを日々受ける。

「それぐらい普通だ」「昔はもっと厳しかった」「仕事に責任を持っているならやれ」「仕事とはそういうものだ」[それが出来ない奴は仕事もできない」と理不尽な言い訳を並べて正当化してくるような人もいます。
こうした世代間で生まれるギャップが一方には普通に感じることも、もう一方からすればもの凄いストレスとなっている場合があります。

さとり世代は仕事に関してもちろん真面目に働きますが生活のためにお金を稼ぐ手段であって、大事なのはもっと違うところにあるというのは、ここまでVol.1・2と見てきてくれた方なら分かると思いますが、そのように考えるのであれば我慢してまで自分に合わない職場にいる必要がないと考えるのは彼らにとって至極当然の事と理解できます。

また激しいバブルを過ごしてきた世代と欲に対して消極的な世代ですから私生活もすれ違いが生じてもこれも当然ですね。

まとめ

時代背景と教育、インターネット社会によって「さとり世代」が生まれてきたのは理解いただけたかと思います。
インターネットで多くの情報を見る中でネガティブな意見や真実に触れたたり、不況のなか働く多くの大人達をみているうちに、あらゆるものを否定的な目で見るようになったのかもしれません。
それにより何かを手に入れることを諦め、より倹約な生活を送るようになったのかもしれません。

さとり世代だけでなく、さまざまな世代がお互いの価値観などを分かり合うことでジェネレーションギャップを埋めていくことが大切でだと思います。
今回の記事を見て少しでも違う世代の価値観を理解することにより、少しでも良い関係をが生まれてくれたら幸いです。

これから先も〇〇世代といった呼び方が生まれてくると思いますが、今までのどの世代も社会情勢や教育・技術発展などに大きく左右されて生まれているのです。
「〇〇世代はダメだ」と言うだけでなく、先に生きている全ての世代の全員が、次の世代を作っているという責任と自覚をもつことが出来たら、日本を少しずつ変えていけるのではないのでしょうか。

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