労働組合ってなに?

労働組合ってなに?

当同組合

労働組合は気軽に使える相談窓口

労働組合と聞くと、「なんか堅そう」「よくわからない」「公的な機関なの?」「自分には関係ない」といったイメージをお持ちの方も多いかと思います。ですが、そんなことないんです。
現代の労働組合は10代~20代の若年層の人達が気軽に相談したり、さまざまな活動に参加出来たりと、働くすべての人にとって身近な相談窓口なんです。
自分達の未来を創る為に、力強い味方になってくれるのが労働組合です。

労働組合とは?

日本国憲法第二十八条により労働者に保障された「団結権」「団体交渉権」「団体行動権」に基づいて設立される、雇用者側と交渉し、あらゆる労働問題を解決する団体です。

職場で発生する様々な労働問題に対しての不安・不満。また安心して働ける労働環境を望むのは皆さま同じ想いです。
労働組合は職場の様々な問題を会社側と対等な立場で交渉する権利が保障されていて、会社側はその団体交渉に対してちゃんと向き合い解決しなくてはいけないと、労働組合法でも決められているので、一人で声をあげても聞く耳さえ持ってくれないことを会社側と交渉して改善してもらうための団体です。
また労働組合は、労働条件・職場環境の維持改善といった職場レベルでの課題はもちろん、労働法制、社会保障制度、経済政策など、様々な社会的問題も解決しています。
常に働く人や生活者にとって非常に大きな力となっています。

労働組合が解決していること

労働組合が取り組んでいる問題は社員全体に関わることや、会社が及ぼす社会問題、環境問題などの規模が大きな事から個人の悩みや労働被害のことまで多岐にわたります。
労働組合が取り組む代表的な問題をあげていきます。

・賃金問題
給与代未払い、残業代未払い、退職金未払い、最低賃金違反など、ちゃんと働いているにもかかわらず労働の対価が支払いされないことや、理不尽な罰金、減給をされるなどの悪質なケースもあります。
労働者は労務を提供する義務などを負い、使用者は約束した賃金を支払うなどの義務を負うことになるので、賃金(残業代、退職金など含め)の受け取りは働く人の全員に与えられている当然の権利となります。

・労働時間や待遇
労働者がより良い環境で働けるように、企業側へ待遇の改善を訴えかけます。
労働時間に関してはブラック会社と呼ばれる会社にありがちな問題ですね。
「売り上げのため」「仕事が遅いからしょうがない」「みんなやっているんだから」などと、会社都合の理不尽な都合を押し付けて、朝から晩まで毎日10~15時間労働。もっと酷いと家に帰さずに翌朝まで残業させたり、十分な休みを与えずに馬車馬のように働かせるような企業があります。またそれを強制したわけではないと言い張る悪い経営者も居ます。

リストラ、不当解雇
リストラとは余剰人員の整理、解雇のことです。希望退職や早期退職というような表現を使っている場合も、その実質はリストラであり、それは人生を大きく翻弄してしまう事になります。
企業があの手この手でじわじわ追い詰め、希望退社を強引に迫ってくるような酷いケースもあります。
不当解雇とは、解雇条件を満たしていない、解雇の手続きが正確ではなく、労働契約や就業規則の規程に沿わずに使用者が労働者を一方的に解雇することです。本来、会社が労働者を解雇するには厳格な決まりがあり、それらの条件を満たしていなければ、解雇として認められません。

上記のような問題は従業員全体の問題として団体交渉やデモ活動、ストライキなどを起こして改善を求めることが多いです。
それに加え下記のような個々で起きえるハラスメント問題に関しても解決しています。

労働組合へ相談

まとめ

労働組合がどんなところで、何をやっているのか分かっていただけたでしょうか?
上記にあげた以外にも、ボランティア活動やイベント活動など組織によってさまざまな事をしています。
労働組合の組合員になることで、そういった活動や相談、またはサービスが受けられるようになるのですが、働いていれば誰でも組合員になったり脱退したりと、気軽に付き合えるようになっています。
何か悩みを抱えていたり、労働問題について考えたいという方は気軽に連絡してみると良いでしょう?