ハラスメントの脅威!!

ハラスメントとは
ハラスメント(harassment)=嫌がらせ。
人に対して言葉や行動で不愉快な気持ちにさせたり、被害を与える行為の一般的総称です。いたずら、いじめと概念は一緒です。
上記であげた通り、ハラスメントとは嫌がらせのことですが、ハラスメントにはいろいろな種類がありますので代表的なものについて解説していきます。
自分が被害者になってしまう事もありますが、逆に自意識なく周りと一緒になって加害者になってしまっているケースも少なくありません。
自分や周りの人達が誰かに対して加害者になってしまっていないか考えてみましょう。
パワハラ
パワーハラスメントとは社会的な地位の強い者(政治家、会社社長、上司、役員、大学教授など)による、「権力や立場を利用した」嫌がらせのことを言います。加害者は名誉棄損、侮辱罪の刑事責任を問われる場合があり、加害者を雇っている企業がパワーハラスメントを放置した場合、職場環境調整義務違反に問われ、加害者やその上司への懲戒処分などが求められる。加害者も指導と思いこんでいることが多く、対処法としては証拠や記録を残し、労働組合や行政機関など外部への相談・告発が有効とされてます。
※パワハラについて下記の記事もどうぞ
「激化するパワーハラスメント」
セクハラ
セクシュアルハラスメントとは性的嫌がらせのことであり、性的言動・行動などによって精神的に害されるハラスメントのことを言います。セクハラは労働問題の中でも数の多いトラブルであり、労働局に寄せられる男女雇用機会均等法に関する相談では4割を超えています。上司などの立場をつかったパワハラと合わせてきたりも多いです。立場を守るためだったり、周りの目があり、文句や告発が出来ずに泣き寝入りしてしまう事も多いです。労働環境の健全化のためにも許されざる大きな問題です。
モラハラ
モラルハラスメントとは、精神的な嫌がらせのことを言います。パワーハラスメントとは少し異なり、嫌がらせに上下間の力関係は関係ない、大人のイジメですね。職場全体で無視したり、個人の尊厳を貶めたり、生き方や価値観までも理不尽に否定してきたり、見えづらい暴力で精神に多大なダメージを与えてきます。
また、職場だけでなく家庭や仲間同士の集まりの中でも多くあるのがモラハラです。
※モラハラについて下記の記事もどうぞ
「きつい・・職場でのモラハラ。」
マタハラ
マタニティハラスメントとは、妊娠・出産に関して、職場で受ける嫌がらせや、人事異動、退職懇願などのことを言います。マタニティハラスメントには、妊娠中の女性が受けるものだけではなく、育児休暇を申請・取得した男性が受けることも含まれます。女性や育メン達のビズネスシーンを侵害したり、奪ってしまっています。
ジェンハラ
ジェンダーハラスメントとは、性別により職務を不平等に決められたり、不当な評価をされることを言います。本人の価値や能力が性別への偏見を原因として公平に判断されず、キャリアップや昇進の機会が失われ、たびたび問題となっています。女性だと言って、本人が他の仕事を希望しているのにお茶くみと電話受付だけをずっとさせたりですね。男女雇用機会均等法では、募集・採用・配置や昇給などにおける、性別を理由とする差別を禁止しています。同じ職種にもかかわらず男女で異なる雇用条件を適用したり、どちらかの性別のみを採用の対象とすることは禁止されています。
ハラスメント対策
ハラスメント問題をあげてきましたが、皆さんいろんな事を感じたことでしょう。
そして誰もが被害者になりたくないと思いますが、自分や周りの人が被害者にならないようするのは、そういった状況に置かれている人からすれば非常に難しいことですし、被害者側が対策するなんてことはおかしな話です。
なので、加害者を出さないようにする対策が効果的です。
まずは当たり前のことですが、自分自身が加害者にならないように注意しましょう。自分ですら気づかずに、いつの間にか加害者グループに加わっていることはよくあります。
次に職場であれば会社全体の問題としてハラスメントなどの問題が起きない仕組みつくりをしましょう。
会社全体で取り組んでハラスメントは許されない事なんだという空気になっていれば、かなり抑止力が働きます。
厚生労働省がハラスメント問題に対して出している「職場のハラスメント対策マニュアル」も参考にしてみてください。
もしハラスメントにあったら
まずは、証拠を集めておきましょう。
録音や動画、LINEのスクリーンショットやメール、メモなど、第三者に相談した時に実態を明らかにしたり、いざとなった時に戦えるようにしておきましょう。
自分ではなく、周りに被害にあっている人がいたら加害者に注意することまでは出来なくても、被害者に寄り添って解決できるように相談にのってあげましょう。
会社に言って変わらないなら、労働組合や弁護士に相談しましょう。
もし解決する兆候が見えないようであれば、被害が大きくなる前にその場所から逃げましょう。
我慢する必要はありませんし、逃げることも恥ずかしいことではありません。あなたの人権と自由を守り、大切な人生の時間を悲しみや苦しみで無駄にしないためです。
まとめ
いろいろなハラスメント問題がありますが、どれも人権や権利を侵害して、その人の人生を大きく狂わしてしまう深刻な問題です。
被害者を増やさないためにも、会社全体の問題として向き合って対策マニュアルを作ったり、困っている人がいたら声をかけてあげましょう。
また職場だけでなく、家庭やプライベートの集まりでも起こりえる問題ですので、どこであろうが理不尽に悲しむ人が出ないように、皆でハラスメント問題に対しての意識を持ちましょう。