過労…死に繋がる危険性

過労…死に繋がる危険性⚠

過労

過労とは

体や脳の使いすぎ、疲れすぎ、という状態のことです。
疲労が回復しないうちに次々と疲労が重なり、繰り返されて、疲労が蓄積した状態とされます。疲労は体からのSOSサインの一つと考えられ、だるさ、睡魔、食欲不振などを訴えるが、休養すれば回復していきます。
通常の疲れの場合、一晩の睡眠で完全に回復する場合もあれば、疲れの度合いによっては数日間休むことで回復する場合もあります。
いずれにしても、疲労を回復させることが大事なんですが、多忙になりやすい現代では、1日の疲労を一晩で回復することは不可能でも、1週の疲労は休日で回復することに努めるなどの傾向が多いです。

また、体や脳の疲労だけでなく、ストレスやプレッシャーなどによる心の疲労も過労の原因の一つとして蓄積されます。

甘く見てると大変なことに

疲れていても、少し寝れば治るなどと甘く見ていると様々な体調不良から最悪の場合、過労死してしまうケースも少なくありません。
上記でもあげている通り、1日の疲労が一晩の睡眠で取れなくなってしまっていると、疲労はどんどん蓄積されていきます。そういった疲れが慢性的になり自分自身でも疲れているがまだ大丈夫と十分な休養をとらずに、更なる疲労を蓄積してしまい、結果的に突然倒れるなどして重病や過労死に繋がってしまう危険性があります。
本人が疲労を感じておらず、突然過労死してしまう恐ろしいケースもあります。

過労のサイン

通常の疲れは、集中力の低下、だるさ、食欲、睡眠欲、などに表れてきますが、これが疲れが重なったことによる過労だとさまざまな症状が現れてきます。
過労による症状には次のようなものがあります。

  • 耳鳴り
  • 頭痛
  • 肩こり
  • めまい
  • 吐き気
  • 胃痛
  • 食欲減退
  • 生理不順
  • 異常に体が重い(だるい)

特に危険な症状⚠

  • 鼻血
  • 難聴
  • じんましん
  • ヘルペス
  • 全身倦怠感
  • 息切れ
  • 頭痛
  • 手足のしびれ
  • 胸の痛み
  • 冷や汗

上記のような症状が少しでもみられる場合は、軽視せずにすぐに十分な休養を取るようにしましょう。軽視して大変な事態になってからでは遅いです。また自分の周りでも、上記のような症状が出ている人に気づいたら休養を取るように伝えてあげましょう。

放置して引き起こされる病状

  • 血圧・血糖値の上昇
  • 心拍数の増加
  • 血行不良
  • 免疫力の低下
  • 急性心不全
  • 脳梗塞

最悪の場合はそのまま過労による突然死に繋がってしまいます。
この他にも精神的な鬱病であったり、様々な病状を引き起こす可能性があるのが過労です。

過労になる前に対策

過労による病気や過労死はどんな方でも突発的になってしま可能性がありますので、下記に何点か予防対策をあげますので、自分は大丈夫など考えずに対策して頂けれと思います。

・まずはしっかりと休息をとり無理はしないことを心がける
・疲労が慢性的になってしまう事への注意を忘れない
・長時間労働を控える
・ストレスを溜めないように発散する
・身体の異常、過労の症状を見逃さない
・家族や仲間の心配の声に耳をかす
・労働基準法の知識を知っておく
・今の仕事を辞めるなど環境を変えることも考える

また国としても重大な問題として位置付けており、下記のような対策に取り組んでいます。

過労死等の防止のための対策を推進し、過労死等がなく、仕事と生活を調和させ、健康で充実して働き続けることのできる社会の実現に寄与することを目的として、平成26年11月に「過労死等防止対策推進法」が施行されました。また、この法律に基づき、政府は、過労死等の防止のための対策を効果的に推進するため、「過労死等の防止のための対策に関する大綱」(平成30年7月24日閣議決定)を定めています。
「過労死等ゼロ」を実現するため、厚生労働省としても、関係省庁等と連携を図りながら、各対策に取り組んでまいります。

厚生労働省HP>過労死等防止対策より引用
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000053725.html

過労の症状が出た時の対処法!

過労の症状が自分や大切な人に出たら、何よりも身体と心を大切にすることです。
仕事はもちろん大切ですが、その仕事でさえ体調を崩してしまい働くことすらできない状態になってしまったり、死んでしまっては意味がありません。
過労の時には、上記であげた通り、いろんなSOSサインや症状が発生します。そのサインを放置することなくしっかり対処することを覚えておきましょう。

過労でぼ~っとしてきたり、倒れそうになった時
・すぐ作業を辞め休息をとる
・体温、血圧、心拍数などをはかる
・家族・職場に連絡をする
・症状が重そうなときは周りの人に助けを求めたり、救急車を呼ぶ
・病院にいって診察を受ける
・自分の身体を大事にして、治るまで仕事などはやらない。

倒れてしまった時
背に腹はかえられません!
一度倒れて、立ち上がれたとしてもすぐさま救急車などで病院に行き診察してもらいましょう。

まとめ

過労とは単なる日常の疲れとは全く異なり、場合によっては本人や家族などの人生を大きく変えてしまうほど深刻なものです。
ですが、決して防げないものではありません。むしろ、他の病気よりも明確に原因がわかっている場合も多いです。
だからこそ、日頃から長時労働はさけること、睡眠をしっかりとること、無理しないこと、ダメなときは家族や仲間に相談することなどを意識してください。
また、自分の周りの方とも過労について話し合ってみたりしてください。お互いに意識しあい、支えあっていけばきっと過労で辛い思いをすることはなくなるでしょう。